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The SeanK Factor

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世界文化社 GOLD創刊 経済コラム発信

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2013年10月から創刊の世界文化社「GOLD」の経済コラムを担当することになりました。



------ 記事内容 -------

今月より経済コラムを担当させて頂く事になりました、ショーン・マクアードル川上と申します。

こちらのコラムでは経営コンサルタント的視点から「今、世界、そして日本経済に何が起きているのか?」、その「Why so?(なぜ?=どうしてそんな事が起きているのか?)」、「So what?(だから何?=私達個人にどういう影響があるのか?どう備えるべきか?)」、或いは、さらに踏み込んで、読者の皆さんが気になる特定のテーマ、例えば「相続」、「資産運用」、「保険」、「副業・起業」、時には海外から見た「子育て・教育」などについて読者の皆さんに何らかのAha!をお届けできればと思っております。
​
さて、そんな「◯◯コラム」第一回のテーマを発表する前にクイズです。

あなたはAとB、どちらを選びますか?直感でお答え下さい。

問1.​(A)100%の確率で80万もらえる。

(B)100万円もらえるが、15%の確率で何ももらえない。

問2.​(A) 100%の確率で80万円支払わなければならない。

​(B)100万円支払わなければならないが、15%の確率で何も払わなくてよい。

いかがでしょう? 皆さんの答えは問1が(A)、問2が(B)だったのではないでしょうか?

正しくは問1の答えは

(A)+100万円✕80%の確率=+80万円

(B)+100万円✕85%の確率(100%-15%)=+85万円

問2も同じく

(A)-80万円✕100%=-80万円

(B)-100万円✕85%の確率(100%-15%)=-85万円

従って正解は問1が金額の大きい(B)、問2は金額の少ない(A)です。しかしなぜ私達の多くは直感的に逆を選んでしまったのでしょう?これは私達が「利得(プラス)による満足より損失(マイナス)の苦痛をほぼ2倍に感じる」という心理的傾向を持っているからなのです。目の前に「得しそう」な事があると「もしかすると何ももらえないかもしれない」リスクを回避(危機回避的)しようとし、一方、「損しそう」な事あると「多少リスクをとってでも少しでも損失を避けよう(危機追求的)」という選択をする傾向があります。これを人間の持つ「損失回避性」といいます。1979年に心理学者ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって展開された経済学と心理学が一体となった理論「行動経済学」の1つ「プロスペクト理論」です。夫婦喧嘩が深夜まで長引くのも実は互いに妥協した時のメリットより「自分のプライドが失われる」損失のデメリットを2倍にも評価、その損失を必死に回避しようとしているのかもしれません。

話し変わって、これは米国の実験ですが、106人の被験者を対象に、C→Aの順に品質はよくなりますが、価格も高くなる3種類のカメラを用意しました。この被験者にAかBのどちらかを選択するかを聞くと、ちょうど50%ずつに別れました。

しかし、A、Bという選択肢にCを加えて3種類の中から選んでもらうと、A22%、B57%、C21%となりました。これは「極端回避性」と呼ばれる現象です。人間は心理的に「損失」を避けようとし、さらに「極端」も避けようとする事が分かります。

また、人間に対して、ある判断や選択を促す「問いかけ」の方法、あるいはその見せ方を「フレーム」と呼び、そのフレームによって判断や選択が変化することを「フレーミング効果」と呼びます。つまり、売り手側からすればAとBという商品があり、Bと言う商品を売りたければ、Cという選択肢を加えて「A、B、C」というフレーム(見せ方)を作って顧客に見せればよい、ということ事になります。寿司屋は、最初から「特上、上、中」のうち、「上」を一番売りたいし、売れる事ことを知っています。或いは、あのドラッグストアにとっても、割引という目の前の「利得」を見せるより、ポイントを提供して「ポイントを使わなかったら損かも」という「損失」の方を演出する方がリピーター作りには効果的と言えます。

コラム第一回は「行動経済学」について少しだけお話をしました。人間は不確実性の下では必ずしも合理的に判断、行動する訳ではない。それは潜在的な心理や問題の見え方(フレーム)によって私達の判断は大きく影響を受けてしまう、というお話でした。一方、大多数の人達がそれほどかように主観的判断をしてしまう時、沢山の数字や数式を駆使した経済理論やミリ秒単位の判断で株式売買を繰り返す超高速コンピューターのアルゴリズム取引さえも「正解」とは言えません。「正解」を見誤りやすい、いくつもの「正解」が存在する現代において、「正解」を見つけようとする努力そのものが徒労に終わるかもしれません。ここで重要なのは、私達の日常の経済活動―消費、投資、保険、起業など―において、大きな視野角で全体を俯瞰し、常にポートフォリオ(複数要素の組み合わせ)で捉える「鳥の目(面)」、きめ細やかに調査・分析する「虫の目(点)」、時代の流れを読み取り、短・中・長期で将来を展望する「魚の目(線)」を総動員しバランスのとれた自分なりの「別解」を導く力を身につけることにあると思うのです。そのコラムではそんな別解を導くための様々な「目」を養うヒントについて一緒に考えて行きたいとと思います。

by smkwkm321 | 2013-12-29 03:28


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